集客はブランディングでうまくいく!4つの理由と具体的な方法を紹介

集客は事業の根幹と言っても過言ではありません。いくら良い商品やサービスでも、集客ができなければ売上にはつながりません。
 
そして集客効果を高めるために欠かせないのがブランディングです。
 
ブランディングがうまくいかないと、延々と広告費を支払うことになったり、集客はできても長期的な売上に結びつかなかったりします。
 
そこで今回は、ブランディングが集客にプラスの影響を与える4つの理由と集客につながるブランディングの方法6つについてまとめました。
 
ブランディング支援に携わる立場から本音で解説します。
 
記事を最後までチェックすれば、ブランディングによって集客力が向上するまでの流れが明確になります。
 

ブランディングとは?

ブランディングは英語で「branding」です。「brand」+「ing」で「ブランドにしていく」という意味です。
 
企業や商品が顧客にどのような価値や印象を与えるかを明確にし、それを市場に一貫して伝える戦略のことを指します。
 
例えば「落ち着いてコーヒーを飲める場所と言えばスターバックス」と第一想起してもらうだけでなく、「落ち着いた場所でコーヒーを飲みたいからスターバックスに行こう」と欲してもらえる状態になるのがブランディングのゴールです。
 
「〇〇といえばこのブランド」という状態を作ることで、他社との競争を避けられます。価格競争にも巻き込まれません。
 
当社DNARBでは、ブランディングは「選ばれる」×「違い」づくりであると考えています。
 
一度選ばれても、違いがなければ次からは他のものが選ばれます。違いがあるだけで選ばれなければ、自己満足にしかなりません。
 
「選ばれる」×「違い」づくりができてはじめて、ブランディングはうまくいきます。
 

集客とは?

集客とは、商品やサービスを購入してもらうために、顧客を店舗やWebサイトなどに呼び込む活動を指します。
 
集客方法は、オンラインとオフラインに分かれます。
 
オンラインでの集客方法の例は以下のとおりです。
 
  • SNS
  • SEO(検索エンジン)
  • Web広告
 
オフラインでの集客方法の例は以下のとおりです。
 
  • セミナー・ワークショップ
  • チラシ・パンフレットの配布
  • 看板・交通広告
 
集客は、事業の成功を左右する最も重要な要素の1つと言って良いでしょう。いくら良い商品・サービスでも、集客ができなければ意味がありません。
 
そんな中ブランディングは、顧客に「このブランドだから選びたい」と思わせる理由を提供するため、集客に大きなプラスの影響を与えます。
 

ブランディングが集客にプラスの影響を与える理由

ブランディングが集客にプラスの影響を与える理由は、以下の4つです。
 
  • 純粋想起されやすくなるから
  • 口コミやSNSでの共有に繋がりやすくなるから
  • 信頼性が向上するから
  • リピーターの獲得に繋がるから
 
それぞれ詳しく見てみましょう。
 

純粋想起されやすくなるから

純粋想起とは、特定のニーズや状況に応じて、顧客が他の選択肢を考慮することなくブランドを思い浮かべる状態を指します。
 
例えば喉が渇いたときに「コカ・コーラ」、新しいスマートフォンが欲しいときに「iPhone」といった形です。
 
ブランディングを通じて顧客にブランドの特徴や価値を明確に印象付けることで、純粋想起されやすくなります。
 
複数の選択肢の中から比較検討されて選ばれるよりも、純粋想起されて真っ先に思い浮かべてもらえる方が、ブランドにとってははるかに有利です。
 
純粋想起されるようになると、競争を回避できます。それが集客や売上に直結します。
 

口コミやSNSでの共有に繋がりやすくなるから

ブランディングがうまくいくと、顧客はその商品・サービスや体験を自発的に他者と共有してくれます。
 
SNSや口コミサイトに投稿してくれたり、知人におすすめしてくれたりします。
 
特にSNSや口コミサイトへの投稿による効果は絶大です。
 
例えば、スターバックスは季節限定メニューを通じて、SNSでの話題作りを効果的に行っています。
 
InstagramやXで「限定メニューおいしかった」という投稿を見た方が、新たな顧客となるのです。
 
新規顧客の獲得コストは今後も上がり続けます。人口減少や競合の増加が理由です。
 
そんな中ブランディングがうまくいき、口コミ経由で新規顧客を獲得できると、広告費の削減につながります。
 
スターバックスの例のように、共有されやすい要素を意図的に設計することが大切です。
 

信頼性が向上するから

一貫性のあるブランディングは、顧客に信頼感を与えます。
 
ブランドが何を提供し、どのような価値観を持っているのかを理解することで、安心してその商品やサービスを選ぶことができるからです。
 
例えば、パタゴニアは「地球環境を守る」というブランドのアイデンティティを貫いており、環境意識の高い顧客から信頼を得ています。
 
この信頼が、集客や購入へとつながります。
 
信頼性は特に、新規顧客が購入を決断する際に重要な要素です「このブランドなら安心」と購入時の心理的障壁を下げます。
 

リピーターの獲得に繋がるから

ブランディングは、顧客ロイヤリティの向上につながります。
 
顧客ロイヤリティとは、顧客が特定のブランドや商品・サービスに対して抱く信頼や愛着、繰り返し利用したいという忠誠心のことです。
 
そして顧客ロイヤリティの向上は、リピーターの獲得へとつながります。ブランドに一度共感した顧客は、同じブランドを繰り返し選ぶ傾向があるからです。
 
リピーターの獲得は安定的な売上を確保するうえで欠かせません。新規顧客の獲得には、リピーター獲得の5倍のコストがかかるとも言われているからです。
 
またリピーターは単に購入を繰り返すだけでなく、口コミやSNSを通じてブランドを広める役割も果たします。
 
よってリピーターの獲得には、長期的な顧客基盤の構築に加えて、集客効果もあります。
 

集客につながるブランディングの方法

集客につながる、ブランディングの具体的な方法は、以下の6ステップです。
 
  1. 敵を明確にする
  1. ミッションやビジョンを明確にする
  1. ブランドコンセプトを明文化する
  1. リソースを集中させるものを決める
  1. ブランドの世界観を構築する
  1. 顧客との関係を構築する
 
1ステップずつ詳しく解説します。
 

敵を明確にする

一般的に、ブランディングの第一歩は「誰に何を提供するのかを明確にする」ことであると考えられています。
 
もちろんそれも正しい考え方です。ただDNARBでは「常識をくつがえすブランド」を作るためには、「敵を明確にする」ことが重要だと考えています。
 
DNARBの考えるブランディングの第一歩は、企業が対峙する「敵」を明確に定義することです。
 
ここでの敵とは、業界の常識や既存の問題点、社会的課題など、解決すべき対象を指します。
 
例えばテスラは「化石燃料」を敵とし、ボディショップは「動物実験」を敵として掲げています。
 
このようにブランドが何に対して立ち向かうのかを明確にすることで、顧客に対するメッセージが一貫し、共感を得やすくなります。競合他社との差別化にもなるでしょう。
 
しかし、具体的な企業や個人を「敵」と設定すべきではありません。角が立ってしまうからです。できるだけ大きな敵を設定することが大切です。
 
 

ミッションやビジョンを明確にする

敵を定義した後は、ブランドが目指すべき「ミッション」や「ビジョン」を明確にします。
 
ミッション・ビジョンとは「こういう世界にしたい」という未来像のことです。
 
敵を定義するだけにとどまらず、ブランドが解決したい問題や実現したい未来像を明確にしましょう。
 
例えばテスラは「化石燃料からの脱却」を目指し、環境に優しい未来をビジョンとして掲げています。
 
そうすることでブランドの存在意義が明確になり、集客につながります。
 
ミッションやビジョンの明確化による効果は、これだけではありません。顧客や従業員の共感を呼び、ブランドの求心力を高める効果もあります。
 
ミッションやビジョンに共感した優秀な人材が集まるという意味で、採用面でのメリットもあります。既存の従業員のモチベーションも上がるでしょう。
 

ブランドコンセプトを明文化する

ミッションやビジョンが明確になったら、それをキャッチーな言葉で明文化しましょう。
 
例えばスターバックスにおける「第三の場所」のようなイメージです。
 
明文化することで、それを基準にあらゆるものごとを考えられます。ふんわり、漠然としたイメージがなくなります。
 
IKEAのブランドコンセプトは「より快適な毎日を、より多くの方々に」、無印良品の場合は「『これがいい』ではなく『これでいい』」です。
 
ブランドコンセプトを明文化することで、社内外での一貫したコミュニケーションが可能となります。またブランドイメージの統一に寄与します。
 
ブランドコンセプトは、思想であり、姿勢であり、哲学です。
 

リソースを集中させるものを決める

リソースは限られています。
 
人材・時間・お金・資源をどこに集中させるのかを、この段階で一旦決めましょう。広く浅くではなく、まずは集中する領域を決めて、その場所で一貫性を生み出していきます。
 
この方法は「選択と集中」という経営戦略と似ています。
 
例えばキヤノン株式会社は、1995年に赤字事業であったパソコン部門から撤退し、デジタルカメラやプリンタ、インクカートリッジなど利益率の高い部門に経営資源を集中投下させました。
 
上記は大企業における事例ですが、特定の分野に注力することで、ブランドの専門性や競争力を高められます。
 

ブランドの世界観を構築する(デザインなど)

リソースを集中させる場所が定まったら、その場所でコンセプトがきちんと表現される世界観を構築しましょう。
 
世界観の表現方法は以下のとおりです。
 
  • デザイン
  • ビジュアル面
  • メッセージ
  • 体験
 
すべての視覚的・体験的要素が、ブランドの世界観を反映するように統一されていることが重要です。
 
例えばAppleのシンプルでミニマルなデザインは、顧客に対して「洗練されていて先進的」という印象を与えています。
 
IKEAの青と黄色を基調とした明るくフレンドリーなデザインは、顧客に対して「親しみやすく手の届くライフスタイル」という印象を与えています。
 
一貫性のあるデザインや顧客体験は、ブランドの認知度と信頼性を高めます。また、視覚的な要素は顧客の記憶に残りやすく、他のブランドとの差別化にもつながるでしょう。
 

顧客との関係を構築する

最後に、ブランドと顧客との強固な関係を築くことが重要です。
 
顧客との関係構築は、単なる商品やサービスの提供にとどまらず、顧客の声に耳を傾け、フィードバックを反映させることで実現します。
 
顧客と良好な関係を築けると、リピーターの増加や口コミによる新規顧客の獲得につながり、結果的に集客効果が高まります。
 
また、関係構築によって、顧客は商品・サービスに対して愛着を持ち「代えがきかない特別なもの」と捉えてくれるようになるでしょう。
 

ブランディングがうまくいくと消費者の認知・興味・欲求プロセスを短縮できる

消費者が商品やサービスを購入する際の心理プロセスを説明するマーケティング理論として「AIDMA」があります。
 
この理論では、顧客は以下5つのステップで商品・サービスの購入に至るとされています。
 
  • Attention:認知
  • Interest:興味
  • Desire:欲求
  • Memory:記憶
  • Action:行動
 
「認知」されても「興味」を持ってもらえなければ、1つ目のステップで見込み顧客は離脱してしまうでしょう。
 
「認知」を獲得するために広告を打つ、「記憶」に残すためにキャッチコピーやブランドカラーを活用するといった形で、それぞれに施策が必要です。
 
ブランディングがうまくいくと、上記5ステップのうち認知・興味・欲求のステップを短縮できます。
 
顧客がそのブランドであれば安心と分かっているからです。つまり、購買へのハードルが大きく下がります。
 
こういった観点からも、ブランディングは集客や売上の増加において欠かせません。
 

ブランディングのお悩みはDNARBにご相談ください!

DNARBでは、企業のブランディング支援を行っています。
 
SNSや広告などの手法ありきの施策のみならず、「そもそも何をやるべきか」という戦略・企画から考えます。代表本人が対応させていただく点も強みです。
 
デザインや見せ方に関するブランディング支援を提供する企業が多いなか、弊社は新しいビジネスモデルやマネタイズポイントを考える点に注力しています。
 
「SNSが良いと聞くからとりあえずSNSをやっておこう」と安易に飛びつくのは、競合他社と同じです。弊社では、ブランドのあり方から考える「DNARBセッション」を実施しています。
 
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まとめ

本記事では、ブランディングが集客にプラスの影響を与える4つの理由と集客につながるブランディングの方法6つについて解説しました。
 
集客をする方法は、ブランディングだけではありません。ブランディングができていなくても、Web広告などを活用すれば、集客自体は可能です。
 
しかし、それだと広告費がかかり続けます。コンバージョン率もなかなか上がらないでしょう。
 
そういった意味でも、集客にブランディングは欠かせません。
 
ブランディングがうまくいけば、顧客が商品・サービスに愛着を持ってくれます。無条件で選んでくれます。そして、勝手に他者にも宣伝してくれます。
 
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